お世話になっております。藤原です。
もっと早くブログの書き初めをしようかと思っていたんですが、仕事が忙しくなってしまいなかなか書けずじまいでした。
なので、これがまあギリギリ書き初めということになります。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
本題にうつります。
はじめに……自分はUndertaleというゲームの大ファンです。
もともとUndertaleが好きすぎて、解釈違いを恐れるあまり人の実況が見られなかったんですが、2年ほど前に素晴らしい実況を観たことで誰かの地下の旅路を観るのも良いなあと思うようになりました。
とは言ってもやっぱりなかなか踏み切れず、結局その実況以外は観ていなかったわけですが……。
最近叢雲カゲツさん、星導ショウさんをよく観るようになって、なんと驚くべきことにそのふたりが初見でUndertaleをプレイしてくれました。そんなことあるんだ。
で、その配信がどっちも良かったんです。どちらもまだNルートしかやってないんですが……。
良さの方向性が違う"良かった"です。
そんでもって結構ずっとTwitterでぶつぶつ良かったっすわ……みたいなことを言ってたんですが、いや……ブログがあるやんけ……と思い出すことに成功したので、ざっくり感想を置いておくことにしました。
今回もぜんぜん長くないです。
※当記事はUndertaleというゲームそのもののネタバレ(Nルートのみ)、及びふたりの配信の致命的なネタバレが含まれるものとなります。
ご自身でのゲームプレイ、ならびにふたりの該当配信を観てから読むことを強く推奨します。
*(ブログの かきかたを もう わすれてしまった…)
*(かきはじめれば おもいだすかもしれない。そうおもったら ケツイが みなぎった)
【UNDERTALE】完全初見アンダーテール【にじさんじ/叢雲カゲツ】 - YouTube
www.youtube.com
Part2:【UNDERTALE】完全初見アンダーテール#2【にじさんじ/叢雲カゲツ】 - YouTube
*FPS中心ゲーマー忍者が行く地下の旅。
*本当に完全初見。加えてRPG経験が薄く、『ふつうのRPG』として臨んでいる節がある。
*いい子であろうとすることも、逆に殺人鬼として露悪的にふるまうこともない。気の向くままに地下を歩む男。
*そりゃもうバチバチにキレる。「殺すぞ!」も飛ぶ。なので強い言葉が苦手な人はつらいかも。
*それでも、全員が敵なわけじゃない。これは、おちたニンゲン"カゲツ"にしか歩めない、カゲツの物語。
私はカゲツのUndertaleがすごく好きです。
本当に好きな配信だけど、私はたぶんこの実況を万人にお勧めすることは無いと思います。
なんでかっていうと……本当に言葉が強いから!
カゲツはもともと実況における言葉が結構強いタイプで、割と無邪気に暴言を吐くので、キャラクターにそういうことを言うのが苦手な人には推奨しないという感じです。
(特に過去の私とかね)
でも……それを置いても私はこのUndertaleを観て良かったと強く思っています。
カゲツのUndertaleはめちゃくちゃに『自由』です。
冒頭でも書いた通り、いい子であろうとすることも露悪的な殺人者としてふるまうこともなく、ただ自分の気の向くままに地下を歩んでいきます。
なので普通に戦闘に入ればモンスターを倒すし、でも『こうどう』というコマンドが選べるから、とりあえずそれもやってみる。そのせいでモンスターが隣で塵にされたナキムシを急に慰め出すヤバイやつになったりもします。サイコ忍者すぎる。
とりあえず自分がやってみたい、これが良いと思ったことは全部やる。自分が興味あるものは見るし、ないものは見ない。見ないから戦闘終了後パピルスんちまで行ったのにデートしないとかいうすごい事態も発生する。いや話しかけないの?!そんなことある?!
……たぶん、ある程度の人はこのアーカイブを観るとものすごくイライラすると思うんです。あああもったいない!そこは話したらこんなイベントがあるんだ!あれはいいシーンだから見てほしいのに!なんでそうなっちゃうんだ!って。
それでもカゲツは楽しそうに、なんだかんだゲーム内のキャラクターといろいろ会話しながら進めていくわけです。
こういうのでいいんだよ、こういうので……。
これは本当に、心からのほめ言葉なんですけど……。カゲツの自由なプレイを見ていたら、自分がストーリーの背景やらをあれこれ考えることをせず、ただそこにある『ゲーム』をそのまま楽しんでいたころの原風景を観たような気持ちになって、なんだか懐かしくなったんですよね。
と同時に、このUndertaleっていうゲームをそういう状態で楽しめるカゲツが羨ましいなとも感じました。
『知ること』って不可逆なわけです。記憶喪失にでもならない限り、人間は経験したことを無意識に参照してしまいます。
私はどちらかというとRPGを好んでプレイするゲーマーで、しかもストーリーに没入するタイプなので、なんとなく登場人物を傷つける選択肢を取ることに罪悪感を抱く人間です。直近のゲームに例えると、シキジカの群れとかにレッツゴーが出来ないタイプ。カゲツのように気の向くままに好き放題やってみることが、私にはもう出来ません。
既プレイゲーの実況を観ることって、『そのゲームに初めて触れた時の感情を思い出すこと』もそうなんですが、『そのゲームをプレイして自分が抱いた感想を誰かが抱いているのを観て「そうだよね!」と嬉しくなる』あるいは『そのゲームをプレイして自分が抱かなかった感想を抱く過程を観られること』がすごく楽しいと思っているんですね。
カゲツのUndertaleに関しては後者の側面で存分に楽しむことが出来て、それだけでかなりいいものを見せてもらったような気持ちでした。
でも、いいなと感じたのはそれだけじゃなくて……。
カゲツには、ほかの配信からもかなりはっきりとわかる人間性があります。それは『ものすごく素直』っていう部分。
かなり歯に衣着せぬ言い方をすると言うか、自分に向けられた感情をそのまま返す傾向にある、と個人的に思っています。
それはボスモンスターたちへの反応が特に顕著で……。
カゲツはトリエルのことは初めから「ええやつやん」と信頼し、最終的には彼女を「僕は戦うべきやと思う」と立ち向かって倒したものの、倒したあとに再び「いい人だった」と評します。
パピルスに関してはもっとわかりやすく好意的で、戦闘中に「おまえは良いやつっぽいから殴りたくない!」と呼びかけます。
アンダインに関しては完全に敵。倒すべきボスと殺意を向けますが、彼女がヒーローであることは認めた上で対峙します。終盤には「殺すの可哀想になってきた」とも漏らします。
メタトンは初めに"さつじんロボット"として殺意を向けてくるから「おまえを逃がす択はないから」と殺意で返しますが、和解したあとは「ええやつやん!悪いやつかと思ってたよちょっとだけ」とかなり好意的な感情を含む声で言います。
アズゴアはもちろん倒すべき敵として立ち向かいますが、最後には意外なことに「そうだなあ。まあ正直戦っておまえをボコボコにしてもいい。でもおまえは……頭を下げてる。みのがしてやるよ!」とあっさり見逃します。
フラウィのことは絶対に許しません。見逃すことを考えるまでもなく、即断でたたかうを選びます。
こんな感じで、行動や判断の基準がものすごくわかりやすいんですよね。
たぶんアンダインも、もし和解する方法を見つけて彼女とデートしていたら、ダルイやつだなとは思いながらも『いいやつ』カウントになったんじゃないかなと思ってます。
(だからいつか、その姿も見たいです。……と言っても、カゲツ的にはなんとなくPルートの方がきつそうだなと思うんですが)
意外とこの『地下世界におちてきて、わけもわからないままタマシイを狙われるニンゲン』としてしっかりと没入して、自分の目で見たもの、自分の耳で聞いた言葉で善悪の判断をする。最初は悪人だと思っても、善性を向けられたら良い人だと判断をすぐに修正する。
この世界をただのゲームとして自由にふるまうプレイスタイルの中で、そうやってキャラクターたちと紡ぐ物語もしっかり踏みしめて歩いていく姿が、なんだかとても面白かったです。
で、せっかくなのでこれを最後に持ってきたわけですが……。
カゲツのUndertaleを観て良かったと心から思ったシーンがありました。
最後の回廊でサンズにEXPとLVの意味を解説され、カゲツは己の積み重ねて来た『罪』を知ります。
胸に手を当てて顧みろと言われ、胸に手を当てるまでもなく自分の罪を認めます。
「胸に手当てんでもわかるよ。数々の動物たちをやってしまった僕は」
「反省……反省しよこれ」
そして認めた上で、「自分は正しいことをしたか」「ここまで辿り着いたいま、自分が何をするかよく考えるがいい」と問われ、こう答えます。
「沢山のひとを殺しました。でも僕が生きる道ですこれ!悔いは無い!」
……これが本当に、ものすごく好きなんです。
そのあとに続くサンズの
*だいじなのは アンタが じぶんに しょうじき だったって ことだ。
が、カゲツの素直で正直な旅路を美しく回収していたと思います。こんなに綺麗にゲームが回収してくれることってあるんだ……と感動しました。
あの最後の審判を観たときに、もうその時点で私はこの旅路をここまで後ろから見守って来てよかった、と確かに満足したのです。
重ねて言いますが、カゲツのUndertaleは苦手な人は苦手だと思います。
だから、万人にはいちおう勧めません。それでも――Undertaleを何度も楽しんだ私にとって、新たな感動を抱かせてくれた素晴らしい配信でした。
【Undertale】俺がヒーローになる。【星導ショウ/にじさんじ】 - YouTube
www.youtube.com
Part2:【Undertale】俺がヒーローになる # 2【星導ショウ/にじさんじ 】 - YouTube
*なぜか常に愛を求める鑑定士が行く地下の旅。こちらも初見。一部キャラの顔くらいは知ってる程度。
*避けゲーが苦手なので二の足を踏んでいたとは言うものの、普通にちゃんとお上手。
*最大の敵はキーボード+メタトン戦。テンキーレスでプレイするUndertaleは難易度が爆上がりするという啓蒙配信……ではない。
*台詞読みが異常に上手い。パピルスの声がものすごく解釈一致だったのでよかった。
*『ずっとやってみたかった』Undertaleの世界を行く、おちたニンゲン"しるべすた"の物語。
以前のデトロイトの感想で、自分は星導に対し『善人だけど聖人じゃない』『逃げや保身に走る弱さもある』と書きました。
Undertaleもまた、『善人だけど聖人ではない』星導の旅路だったなあと思います。いや本当に……想像以上によかった……!
初見ということで、『誰も殺さなくていいやさしいRPG』というコピーくらいは知っていたらしいものの、「これレベル上げたほうがいいよね?」という疑問が度々湧いてくるあたり、RPGを含むゲームをしっかり通ってきたものの『Undertale』という作品は本当に知らないんだなあとわかって序盤からずっとワクワクしていました。
好きなところは無数にあるんですが、やっぱり物語への没入とその読み解きが特筆してよかったかな。
星導自身の実況で垣間見える性質とUndertaleの世界が持つゆるい雰囲気が絶妙に噛み合ってて、いままでの実況とはまたちょっと違う『よさ』があったと思います。
MOTHERをリスペクトしているだけあって、Undertaleのキャラクターたちはだいたいどこか隙……というかツッコミどころがあります。存在そのものがツッコミどころしかないモンスターもいれば、戦闘では本気で殺しにかかってくるけど、プライベートで会えば愉快な性格が垣間見えるモンスターもいる。その人間味というか温かみに溢れた雰囲気が、とても心地いい作品です。
星導は実況中ボケることもけっこうありますが、もともとテキストにかなり細かく反応していく人なので、ゲーム側がボケてくるときは割ときっちりツッコミを入れてくれます。これに関してはパピルスとの会話が一番顕著でしょうか。あと傘に入ろうとするモンスターキッドに「おい勝手に入るな!(1マス後ろを歩かれる)……入れ! 入るなら入れ!」と叱咤するシーンも、ツッコミ気質と優しさが見えて非常に好きですね。グラフィック上だと入らないんだよね傘……。
あと星導はどのゲームでもなぜか自分に好意的(に見えるも含む)なキャラを口説いたり、求婚する癖があります。(本当になんで?)
まあでも彼がやるゲームってホラーが多いこともあって、だいたいフラれるかもっとよくない結果になって終わるんですけど……。
そんな人間がホーム→スノーフルを行くのはさ……もう……"正解"じゃん……。
トリエルに電話を渡され、真っ先に選択したのは『くどく』。そして子供なのでサラッと流される。
パピルス戦でも当然『くどく』。珍しく好意的に受け入れられ、困惑しながらデートもしたけどフラれる。
いや~~~~……面白すぎ。
みんな優しいけど、だからと言って恋愛的に愛してはくれないんですよね。ニンゲンはほら……子供だし……。
Undertaleやるって聞いてから星導のデートやら口説くやらはかなり見たかったので、特にパピルスのデートの反応は完璧すぎて大爆笑しながら見てました。涙拭けよ。自分の気持ちに嘘はつくなよ。
とまぁ、笑い的な意味で面白かった部分ばかり挙げましたが、もちろん真面目に物語に向き合うところも非常に面白かったです。
強く印象に残っているシーンが6つほどあって……。
まずはトリエルとの戦い後に遺跡を出るシーン。
生来の甘え好きというか、あれはなんだ……無償の愛に惹かれるところがあるんでしょうか? そういう性質を持つ星導ですから、遺跡を出るにもかなりグズって「やだ! お別れしたくない! 一緒に来てよ!」だのいろいろ言っていたわけですが、最終的に「行かせてくれるんだから、行こう。胸を張って」に帰結するところ、素直に格好いいなあと思いました。胸を張って、が良い。
パピルスへの反応もネタ抜きに優しくて好きです。バカな子ほどかわいいが発動していたのか、しばしば友達になりたがっていて、(まあフラれはしましたが)ウォーターフェル以降も「友達にウソはつけない」と彼がアンダインに対してなんとかしてくれるという信頼を置いていたのもよかった。パピルスに対する一言で一番おお……と思ったのは、「オレさまみたいにイケてるおとうとがいなかったら、兄ちゃんはどうなってたことか…」に対する「それはさぞ寂しかっただろう」かな。なんでもない些細な一言なんですけど、パピルスがいない世界のサンズを「寂しい」と言うところにグッときました。私もそう思う。
アンダイン戦は星導の面白さが存分に出ていた気がします。
そうなるように意図していたのかはわからないですが、アンダインが"ヒーロー"であるからこそ、星導の謎ヴィランムーブがかなり映えてました。おまえのヴィランムーブ迫力ありすぎるよ……。
なんやかんやで和解を試みてもなかなかうまくいかず、倒すことをケツイしてヴィランのように振舞い、「じゃあ、お別れだね」と最後の一撃を与えて……、それでも折れないアンダインがタマシイだけでなんとか動いている手遅れの状況で、「ゆ、許してあげようか……?」「逃がしてあげるよ」「もういい! もうやめろ! 死んじまうぞ!」と焦りはじめ、こうどうを試みようとしたりにがそうとしているのはあまりにも美しかったですね。このあたりはデトロイトのときに繋がる部分もあったような気がします。もうなにもかもが手遅れになってから良心の呵責で焦り出すの、いいよね……。いい……。
メタトンとは分かり合えそうでしたが、和解条件は達成しそうだったし、しかも分かっていたっぽいので倒したのはなかなか意外でした。
アルフィーに先に行っててと促され、「な~~~~……んでこんなに嫌な気持ちになるんだ?」が出てたのが素直で面白い。メタトンはもともとニンゲンがキライなわけではないことは明言していますしね。星導けっこう自分の感情の言語化がうまい人だと言う印象だったので、ここで逆にその『嫌な気持ち』が言葉になってなかったのは印象深かった。
ニューホームからアズゴア戦にかけてはやっぱり、誰が行ってもいい反応をしますね。
アルフィーにバリアの真実を聞いて、「俺が帰るためだけに国滅ぼすってこと?」「でも……ここで俺が死んだら逆に人間が滅ぶんだよな。七つ目のタマシイになっちゃって。それはそれで……」とニンゲンとして人間サイドに立つのも良かったし……。
何よりも星導のUndertaleで素晴らしかったと感じたシーンは、回復を買いに戻った後再訪したニューホームを歩きながら考えを零していたここでしょうか。
「アズリエルが……俺を生き返らせてくれたとかだったら、だいぶ……ね。悲しいけどな。このまま帰るの」
「このままモンスターの世界で暮らす? あんな話されちゃったらさぁ、もう……ね。わざわざ王様殺して地上に出る気なんて……ないよ」
「仲良くなれないかな。でもタマシイが必要なんだもんな……」
「どうなんだろう。出たいのかな。この子は……出たいんだろうか。まあでも出たいからここまで進んできてる……」
星導はずっと、トリエルに優しくされてから一貫して「このままここで暮らせばいいのではないか」という思考を持っていたように見えます。それはトリエル戦でもわかりますし、アズゴア戦の前後でもよくわかります。ただそう考えているのは、おちたニンゲン"しるべすた"ではなくプレイヤーの星導ショウ。――では、当事者の"しるべすた"はどうなのだろう?
そこに考えが至るのが、ああこのUndertaleという物語をしっかりプレイヤーとして読んでくれている人だなあと笑顔になれました。ストーリーゲーのオタクは、主人公と二人三脚で歩いていくプレイヤーが好きがち。(主語デカ発言)
結局星導は"しるべすた"がどう考えているかと言うその問いに答えは出せず、しかし謁見の間を前にしてこう呟きます。
「どっちなんだろう。このまま倒しちゃっていいのか?」「暮らそう、ここで。もう未練もないだろう」
けれど、同時にもう取り返しがつかないことにも気づいて諦観を抱いたかのような声を上げます。
効くね~~~~。
そのあとやっぱりアズゴアに「このせかいで やりのこしたことが あるのなら… ここで ひきかえしなさい。」と言われて「ここで暮らしてもいいの?」が出るし、最後にまったくためらいなくアズゴアをみのがして、「一緒に……暮らせるの? それもまた悪くないんじゃないか」「いやでも別に……なんかよくしてもらってるしな」が出てくる程には、やっぱりここで生きていきたい気持ちがあるのも良い。めちゃくちゃ好きじゃん地下世界のこと。こんな好きになってくれると思わなかった。デトロイトのときは結構線引きしてたので……。
でもフラウィはちゃんと躊躇いなくこうげきしてて良かったです。ここはおそらくそうなるだろうと待機所立ったときに気を紛らわすために予想していたんですが、理由においては事前の予想と違ったんじゃないかな。いつかPルートを見ることがあったら、フラウィにどんな印象を抱くようになるのかすごく気になるところでした。
ほかにもギフトロットとのバトルで「怖い」から飾りに苦しんでいることに気づいて「かわいそう」と思い始め、「親切にしたくなっちゃった」と優しくしてあげようとするところとか(なおその直後被弾して「ふざけるな」が出る)(でも和解はする)、おわらいちょうの父親に「でもお父さん越える言うてたで」と息子のことを伝えてあげようとするところとか、モンスターキッドがアンダインの前に出て来たときに「やられちゃうよ!」と心配したり去っていく背中に「転ぶなよ」と呼びかけたり、道中も細やかな反応が逐一良くて、『雑魚モンスター』として普通に経験値にしようとするゲーマー精神と人となりが見えて親切にしたくなってしまう人間性が相反してるのもUndertaleらしくて良かった。
涙目になったモンスターのことを「かわいそう」って逃がすの、上から目線でもあり優しさでもある……。
あとはゲーム的な着眼点というか、物語における記憶力が鋭いところ、かなり助かりました。
アズゴアの初手の炎を見て「一緒だ! 攻撃モーション、トリエルと……」がすぐに出て来たのはなかなか嬉しかった。
台詞読みもめちゃくちゃうまくて、特にパピルスのちょっとダミ声っぽいところはすごく解釈が一致したな。逆にずっとイケボのサンズはちょっと新鮮で面白かった。もともとがヴィランロールやたらうまいのもあって、フラウィ周りはずっと異様にうまかったですね……。
星導を見ていると、弱さは優しさではないものの、弱さから生じる優しさは確かにあるなあということをよく思います。そういった垣間見える人間性と歩む地下世界、非常に満足度が高かったです。
間違いなく最後が腑に落ちてなかっただけに、アズリエル周りの疑問が解決するPルートは可能なら見てほしいな……という気持ちはありますね。
ぜひアンダインとアルフィーにも脈を感じた上でフラれてほしいところです。
改めて、どちらも方向性の違う"良かった"配信でした。良さが違うので、同じゲームをプレイしているけど心の別々のフォルダに入っているアーカイブです。
もともとそれぞれゲームに対するスタンスやプレイする姿が好きな人たちでもあったので、ふたりがイビト山の地下まで遊びに来てくれて本当に良かった。
二周目以降をやるのかはわかりませんが(カゲツはやらなさそうかな)、いつかまたこの世界に来たいと思ったときに、それを配信してやってもいいかと思ったなら是非観たいなと思っています。
Undertaleって、本当に最高のゲームすぎる。
undertale.jp
わりといろんな媒体でプレイできますが、特にPC版は大きいセール(サマー・ウィンターが多いですかね)のときは本体300円、デジタルサントラ同梱で500円くらいまで値下がるので、ふたりの配信は見たから読みに来たけど実はまだUndertaleをやってないんだ……っていうそこのあなたにも是非手に取ってほしいです。
*これは ここだけのはなし なんだけど…。
*このアンダーテールって ゲーム…
*『にしゅうめいこうのエンディング』が すごいって ひょうばんだけど、
*じつは いっしゅうめだけでも たくさん ぶんきがあるらしい。
*つまり どういうことかって?
*…むげんに たのしめるって ことだよ!
以上です。